フードドライヤーで「ドライハーブ」作成

様々な料理に使えるハーブ。

少し加えるだけで味にぐっと深みがうまれたり、料理のトッピングとしても活躍してくれます。

しかし、実際のところ、使用量はそこまで多くないことが多々あり、

せっかく購入したハーブを余らせてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

生のハーブは特に日持ちがしないことから、スーパーで購入したいけれど、1パック分も使わないからと敬遠してしまうことも・・。

また、比較的育てやすいハーブは、家庭菜園で育てている方も少なくないはずですが、

新鮮なハーブは収獲の時期や量も旬に左右されますから、

季節により大量に増え、消費に困るという話もよく耳にします。

そんな時、フードドライヤーを使ってさっとドライハーブにしてしまえば、捨てることなく保存性も高まり、必要な時に必要な量だけ使いやすくなるのでお勧めです。

乾燥具合や保存条件等にもよりますが、半年~1年程度保存が可能なので、一度作っておけば、使いたい時に好きな量を使えるのが、フレッシュハーブに比べたドライハーブの嬉しいメリットです。

フードドライヤーでハーブを作るメリット

ドライハーブは自然乾燥でよく作られています。

しかし、この自然乾燥のデメリットを挙げるなら、湿気の多い日本、特に梅雨時等はなかなか乾燥しないことがあり、天候に左右されてしまうというのが一点。

それゆえ、その場合時間もかかり、仕上がる予定も見えづらいというのがもう一つの点です(1週間~1か月以上という例も・・)。

自然乾燥と言っても、天日干しだと香りの成分が揮発(飛んでいってしまうこと)しやすいので、風通しの良い日陰につるしたり、並べたりして乾燥させます。

けれども、その間、湿度が高い日があるとなかなか乾燥してくれません

しっかり乾燥しきらずに仕上げて保存瓶等に入れてしまうと、カビの発生につながり不衛生なので気を付けましょう。

また、長時間自然乾燥していると、埃なども付きやすいため、要注意!

その点では、フードドライヤーでの乾燥は衛生的に管理しやすいのでおすすめです。

フードドライヤーでの乾燥は、比較的短時間で乾燥するため、それだけ香り成分もとんで行きにくいということ、そしてカバーにより埃を防ぐという衛生面でのメリットが挙げられます。(自然乾燥でも短時間で乾燥させるほど香りも飛びにくくなります)。

一方、自然乾燥のみならず、電子レンジやオーブンでも作ることができます。

こちらは、より短時間で仕上がるのが最大のメリットかと思います。

ただし、特に葉の薄いタイプは部分的に焦げたり、高温になる場合香りもとびやすいため、注意しながら行うのが良いでしょう。

実際に、レンジとオーブン両者の一般的な乾燥手法で乾燥させてみたところ、電子レンジは緑色の退色が少なく鮮やかに仕上がるメリットがあったものの、肝心の香りは少し燻されたように変化していました。(もっと香りが残る方法もあるのかもしれませんので、より良い加熱方法の探求が必要かと思います。)オーブンも同様に、高温で熱する場合香りはやや飛び易いように感じました。

熱に弱い、しそ科のハーブの香りを残す場合等は得に、自然乾燥で天候に配慮しながらできるだけ早く乾燥させるか、低温のフードドライヤーで仕上げるのがいいかもしれません。

【フードドライヤーでハーブを作るメリットまとめ】
◇対自然乾燥
・天候・季節に左右され難い
・自然乾燥よりも時間がかからない
・衛生的に作りやすい

◇対オーブン・レンジ
・香りが飛びにくい

フレッシュハーブとドライハーブの使い分け

先程述べたように、ドライハーブは生のハーブに比べて「保存性」が高く、
その分コストパフォーマンスも良くなります。

けれども、料理に使う際、生のハーブとドライハーブの使い分け方は

どんなところがポイントなのでしょうか。

ハーブの芳香を発するのは、ハーブに少量含まれている精油成分です。
生の場合、新鮮で、すがすがしい芳香感があるものが多いですね。

しかし、フレッシュなままだと、青臭さも感じることがあります。
すり潰した場合特に感じられますが、青臭さの方が目立ってしまう場合は好ましくない香りの評価に転じます。

一方、ドライハーブはこの青臭さが少ないのですが、これは、沸点の低い青臭さの成分が若干揮発することで弱くなるためです。
同時に多くのハーブでは、沸点がそれより高い、ハーブの芳香成分が目立つようになります。

このことから、生のままでフレッシュ感をだして使うのも良いですし、
乾燥させてそのハーブが持つ芳香を活用するのも、多いに有効的に使用出来そうですね。

目安温度と時間、乾燥終了の見極め方

天候やハーブの種類によって異なるので参考までにですが、フードドライヤーでドライハーブを作成する際の目安についてお話します。

設定温度:40℃

香りの成分は高温で揮発しやすいものが多いことから、低温での乾燥がおすすめされています。

乾燥時間:12時間程度~

ハーブの種類、葉の水分量、湿度などによって変化しますが、12時間以上必要なことが多いです。

ローズマリーやタイムなど、葉が小さく乾燥しやすいものはもっと短くても完成する傾向にありますが、バジルやイタリアンパセリ等、比較的水気のある、葉が大きめのものになるとそれ以上かかります。

ちなみに、私は雨天で湿度が高い日に行ったのですが、バジル等を乾燥させるまでに16時間程度かかりました。

乾燥終了の見極め

乾燥終了の目安はお好みですが、指で潰してパラパラになるくらい水分が無い状態が保存性が良く、カビの発生も抑えられます。小瓶で市販されているドライハーブくらいですね。

ドライハーブの作り方

1.ハーブを軽く水洗いし、キッチンペーパーではさみ、水気をとる。

2.フードドライヤーのトレーに重ならないように並べ、温度は40℃設定、時間は12時間程度に設定し、乾燥を開始。 
※時間は乾燥状態に応じて追加します。

3.乾燥したら、葉の大きなハーブは袋に入れて上からもみ、細かくする。細かくならない茎の部分は、もむ前後どちらか行いやすい方で取り除く。タイムやローズマリーは、生えている向きと反対方向に手でしごくようにとり、お好みで更に細かくする。

※どの程度まで細かくするかは自由ですが、市販品くらい細かい方が様々な料理に使い易いかもしれません。しかし、一方で細かい方が香りも飛びやすくなるため、ドリンクに使う等の場合や、長期で保存するなら細かくしすぎずお好みで調整して下さい。
※乾燥しきっていないと崩れにくいので、その場合は包丁やミルサー等を使ってもOKです。
私は少し存在感を感じるくらいにほぐしています。

4.清潔な、水気の無い容器に入れ、密封して保存する。

※保存方法の項目を参照して下さい。

以下の画像は、左側のお皿は仕上がったドライハーブ、右側は取り除いた茎です。

ドライハーブの保存方法

保存する際の注意点を以下にまとめたので参考にして下さい。

・容器は瓶等の密封できるものを。
・容器の水分はしっかりふきとってから保存しましょう。
・湿気を避けるため、乾燥剤を入れるのがおすすめです。
・茎ごと乾燥させたものは、茎を除いて下さい。
・劣化を防ぐため直射日光を避けて保存します。
・保存期間の目安は半年~1年です。次第に香りが飛び、色が退色していきます。

ドライハーブレシピ

ハーブ香るさくふわスコーン

強力粉で作る、外はさっくり、中はふんわり! のとっても美味しいお食事スコーンです。
お好みでベーコンやチーズ、ドライトマト等をいれるのもおすすめです。

【材料】(5㎝セルクル 約12個分)

・強力粉・・・・・・・・・250g

・ベーキングパウダー・・・大さじ1(12g)

・材料A

 無塩バター・・・・・・・150g

 ドライハーブ・・・・・・・お好みで(今回:バジル、タイム、パセリを各大さじ1と1/3ほど)

 砂糖・・・・・・・・・・30g

 無糖ヨーグルト・・・・・80g

 塩・・・・・・・・・・・小さじ1/4

 溶き卵・・・・・・・・・1/2個

・溶き卵(刷毛で塗る用)

【作り方】
1.強力粉、ベーキングパウダーはボールにふるい、混ぜ合わせておく。バターは角切りにし冷やしておく。オーブンは180℃に余熱しておく。

2.1の強力粉とベーキングパウダーに、1のバターを加え、スケッパーやへらでバターを

細かくしながら混ぜ合わせ、バターが小さくなったら手のひらですり合わせてさらさ

らな状態にする。※ここまではフードプロセッサーで行ってもOK

3.混ぜ合わせたAを加え、更にさっくりとまぜたら(まぜすぎると膨らみにくいので注意)、綿棒で2.5㎝の厚さに伸ばし、5㎝のセルクルで抜く。

※セルクルが無い場合は包丁で四角くカットしてもOKです。

※生地がくっつくようなら打ち粉(強力粉)を軽くはたいてください。

4.溶き卵を上面に刷毛で塗り、余熱しておきいたオーブンで20~25分程焼く。

ドライローズマリーで! たことマッシュルームのアヒージョ

短時間で、手間なくできるのにとっても美味しい一品です。

ローズマリーでなく、もちろんお好みのハーブでも!

残ったオイルはバケットにつけるだけでなく、パスタソースや炒め油にしても美味しいです♪

【材料】(約1、2人分)

たこ(茹で)・・・・・・・・・60g

マッシュルーム・・・・・・・・4個

ミニトマト・・・・・・・・・・2個

オリーブオイル・・・・・・・・適量

ドライローズマリー・・・・・・小さじ1/3

にんにく・・・・・・・・・・・1片

塩、胡椒・・・・・・・・・・・適量

バケット(付け合わせ)・・・・適量

【作り方】

1.にんにくは包丁の背で潰す。鷹の爪は半分にちぎり、種を除く。

2.たこは一口大に切る。マッシュルームは石づきを切り落とし、1/4に、ミニトマトは半分にカットする。

3.鍋に、1、ドライローズマリー、具材が半分ほど浸る高さのオリーブオイルを加えて熱し、香りが出たら2のマッシュルームを加える

4.沸騰したら弱火にし、火が通るまで加熱し、2のたこ、ミニトマトを加え火を通す。

お好みでスライスしたバケットを添え、オイルにつけていただきます。

たこは加熱しすぎると固くなるので、後から加えています。

ドライハーブでスティックパイ

市販のパイ生地で作る、とっても簡単なスティックパイです。

ビールやワインに合うおつまみや、前菜としても。様々なハーブで試してみて下さい。

【材料】(約10本分)

・パイシート(市販品)・・1枚

・材料A

 粉チーズ・・・・・・・15g

 ドライハーブ・・・・・好みで(今回:バジル、タイム、パセリを各小匙1/2ほど)

 塩・胡椒・・・・・・・適量

・溶き卵・・・・・・・・適量

【作り方】
1.オーブンは200℃に余熱しておく。Aの材料を合わせておく。

2.生地は解凍し、綿棒で軽く延ばす(目安:長さ15㎝、厚さ2mmほど)。フォークでピケ(穴を空ける)する。

3.溶き卵をうすく刷毛で塗り、Aをのせたら、上から手で押ししっかりとハーブを密着させる。

4.幅1.5㎝ほどの棒状にカットし、好みでねじり、オーブンで焼き色がつくまで10~20分程度焼く。

※ハーブはお好みで変えて下さい 重量や容量は乾燥具合によって異なるのであくまで目安です。ハーブの香りが飛びやすいので、沢山ハーブを使って香りを出してくださいね。

ドライハーブのレシピは無限にありますが、今回3品をご紹介致しました。

このほか、お好きなハーブでドレッシングを作るのもおすすめです。

いつもお使いのドレッシングに混ぜるだけでも、手軽にアレンジができますよ。

洋風ハーブ以外にも、しそやパクチー等を使ってオリエンタルテイストに仕上げるのも・・!

簡単にストックできるドライハーブ、ぜひ沢山試していただけると嬉しいです♪

その他にも役立つレシピ記事更新中

フードドライヤー

有効内容積10リットル
外形寸法約W330mm×D250mm×H285mm
コード長約140cm
重量約2.7kg
定格電圧AC100V
定格消費電力250W
定格周波数50/60Hz
セット内容本体×1、トレー×5、蓋×1
タイマー1-48時間
温度調節40℃-70℃(5℃刻み)
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この記事を書いた人

Shie

Shie

管理栄養士/JSAアイシングクッキー認定講師/ル・コルドンブルーグランディプロム取得/ワインエキスパート/ワイン検定講師/一級惣菜管理士/離乳食アドバイザー/その他多数の資格を保持。
大手食品会社研究員として商品開発やメニュー提案を行う。管理栄養士監修のヘルシーレシピ動画制作の立ち上げに責任者として携わり、自らもレシピを手掛ける。東京都港区にて理論に基づく料理教室、菓子教室を主宰するとともに、オーダーメイドケーキの作成、日本ソムリエ協会にてワイン検定講師も務める。